試験内容について(概要、出題範囲等)

試験内容について(概要、出題範囲等)

土地家屋調査士の試験について

1.《土地家屋調査士の資格一覧》

1.不動産の表題登記を行うための独占資格
2.筆界特定制度の代理ができる独占資格
3.測量関係資格の最高峰の資格
土地家屋調査士の資格をまとめるとこのようになっています、詳しい試験内容や概要、そして勉強法や難易度・合格率について詳しくご紹介していきましょう。
 

2.《試験概要と内容》

土地家屋調査士になるには試験に合格して登録を受けなければなりません。試験には特にこれと言った受験要件がなく、誰でも受験することができます。
試験概要ですが、筆記試験(午前の部と午後の部)と、口述試験に分かれています。
午前の部は測量計算や作図問題が出され、午後の部は不動産登記法・民法の択一と実際の不動産表題登記申請に関する書式問題が出題されます。
午前の部は測量士(補)や建築士に合格していれば免除されるので、免除要件を持っていない方は、
土地家屋調査士の午前の部の問題よりも測量士補の問題の方が簡単ですので、まずこれを取って受験されている方がほとんどです。
午後の部は口述試験によって構成されています。口述試験は受験すればほぼ間違いなく合格するので、「午後の部」が実質的な試験となっています。
 

3.《出題方法と範囲》

では、実質的な関門となっている「午後の部」について詳しくご確認していきましょう。
午後の部の試験時間は2時間半となっています。出題方式は多肢択一式20問(50点満点)と、記述式2問(50点満点)からなります。
択一と記述にはそれぞれ受験生の出来に応じて毎年足切り点が設定されます。
試験範囲自体は、択一問題でいえば民法・不動産登記法・土地家屋調査士法から計20問(マークシート方式)、
書式問題は製図を含む土地と建物からそれぞれ計2問出題されます。
この際の作図にはsin(サイン)、cos(コサイン)、tan(タンジェント)の数学の知識が必要です。
そこまで範囲が広くはないのですが、それぞれかなりの高度な知識が必要とされます。
不動産登記というのは非常に歴史が古く、さまざまな時代背景のなかで諸問題が出ては、実務上の運用がなされてきたもので、
この運用がなされたものを「先例」といいます。問題が出ると同時に「先例」が増え続けるので、これが相当な量になっています。
また、数学問題に関して、試験では座標や面積を出すための知識が必要となっています。
つまり、単に法律だけの知識だけではなく、この先例を含めて柔軟に知識を使えないと、択一問題も書式問題も太刀打ちできないことになります。

4.《難易度と合格率》

土地家屋調査士の合格率は、平成10年以前では3%だった時期と比較すると近年では例年より簡単になったわけではありません。
合格率でみると10人に一人も合格しないということですので、勉強なしで挑んで合格出来るような試験でないことは確かといえますね。
~難易度は?~
土地家屋調査士の試験でも難しい項目は、午後の試験である択一問題と実務に準じた書式問題です。
択一問題では内容の細かさ、書式問題では実務に準じた内容の質と量です。
合格率だけでみると難易度が高く資格取得しにくい試験のように思えますが、類似資格の司法書士試験に比べて、勉強する内容量も非常に狭いので真面目に効率良く勉強すれば半年から1年で合格可能な試験です。
また、合格者の平均年齢が30代~40代が多く働きながら合間をぬって勉強をして資格を取得出来るということですので、
他の難関国家資格のように、時間的に余裕のある学生や10代20代の専門受験生がいくら勉強しても合格出来ないというような試験ではないのです。
つまり、真面目にこつこつと勉強すれば、その努力に伴った成果がついてくるような難易度になっていますので、
どれほど真剣な気持ちで真面目に挑めるかが勝負ですね。
一方で、測量や作図は一種の職人技であるため、独学では自信がない、難しいと思われる方は、通信教育や専門学校などで指導を受けたほうがよいでしょう。


土地家屋調査士

測量士補